小説 夏と罰(上) - Takeko竹子.mp3
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[00:01.090]その日は、夏を嫌悪するには十分すぎる空だった[00:13.656]汚れのない青がどれほど憎らしかったか[00:20.936]理解など求めても 無駄であろう[00:26.183]自分の存在はこの世界に1ミリ足りとも傷を残せず[00:33.502]生を受けたのも神の気まぐれ[00:38.709]対して、全てから祝福されている君は煌煌と[00:47.170]「夏、終わるの寂しいよな」[00:50.954]君の屈託のない笑顔が私の喉を一掴み[00:58.397]絞めるでもなく、ただただ罪悪感を植えつける[01:04.704]信頼も友情も塗り潰しうる劣等感と[01:11.047]私は共生し続けるのか[01:42.297]君を壊してやりたいと思った[01:48.526]そんな自分を恥じてもいたが[01:54.546]一度でいい、聖人のような思考を歪めて[02:01.989]醜い内面を抉り出してやるのだ[02:07.929]見ろ!見ろ!見ろ!見ろ![02:11.021]見ろ!見ろ!見ろ!見ろ![02:15.053]今からお前を突き落とす[02:20.628]裏切りは随分前から計画されていたと[02:26.854]全てを知った君の顔に私は青すぎる空を見たい[02:36.968]「あっ、お祭り、[02:40.912]17時にいつものとこ集合な」[02:47.420]ああああああああああああああああ[02:49.006]ごめん、ごめん、ごめん、ごめん[02:52.139]ごめん、ごめん、ごめん、ごめん、ごめん、ごめん、ごめん、ごめん[02:58.402]もう無理だ、無理です、無理だ[03:01.616]許して、嗚呼、許して[03:11.009]許して[03:18.828]助けて、神様
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